冷たいものが頬を押していた。
カン・ムジンは目を閉じたまま、まず指を動かした。右手の人差し指と中指で湿った土を掻くと、灰でも煤でもない、細かく腐った落ち葉や根、水気を含んだ苔が爪の下に入り込んだ。
息を吸い込んだが、煙はなかった。
濡れた木の匂いが肺の奥まで入り、濃い土の匂いには、名も知らぬ草のつんとした香りが混じっていた。息は長く続き、焼けるようだった喉も何ともなかった。
カン・ムジンはゆっくりと身を起こした。
夜明けの光が、びっしりと茂った葉の隙間から砕けて降り注いでいた。木々はどれも太く高かった。すぐそばの幹でさえ、大人二人が腕を広げてようやく抱えられるほどだった。見慣れない形の葉の下では、青みを帯びた蔓が樹皮を這い上がっていた。
作業場はなかった。
炉も、崩れた棚も、最後の刃も見当たらなかった。
カン・ムジンは胸に手を当てた。心臓は規則正しく打っていた。
作業着はそのままだった。炎に包まれた服とは信じがたいほど、傷みがなかった。厚い綿布には焦げ跡一つなく、棚に打ちつけられた足首も、火傷を負った腕も無事だった。手のひらには、生涯にわたって槌の柄に押されてできた胼胝まで残っていた。
死んだことは確かだった。
最後の息が途切れた瞬間を覚えていた。煙に塞がれた肺も、力の抜けた指も、床に落ちた槌の音さえ鮮明だった。夢と呼ぶには、死はあまりにも具体的だった。
カン・ムジンは左腕をつねった。
痛かった。
「生きているな」
低い声が森の中へ散っていった。
彼は立ち上がろうとして、動きを止めた。
何かを感じた。
右手の地中深くから、ずしりとした感覚が上がってきた。手で触れたわけでもないのに、粗い表面と重さが捉えられ、土と石の間に埋まった鉱石であることもわかった。純粋な鉄ではなかった。酸化物が多く、硫黄とケイ素が雑然と入り混じっていた。
それより近くにも金属があった。
左へ十一歩離れた落ち葉の下には、細長く錆びた鉄片が埋まっていた。正面の古木の向こうには、小さな金属が三つ散らばっていた。一つは丸く、二つは平たかった。
カン・ムジンは自分の手を見下ろした。
火災の中で初めて生まれた感覚だった。
幻覚ではなかった。
彼は左へ歩き、十一歩目で止まった。爪先で落ち葉を払いのけても何も見えなかったが、手で土を掘ると、指の関節二つ分ほどの深さで黒ずんだ赤錆が指についた。
彼は鉄片を取り出した。
刃がほとんど朽ちた鎌の欠片だった。柄を差し込む茎の一部と内側の刃だけが残り、幾重にも錆の浮いた表面には、土中の水分と酸が深く食い込んでいた。
カン・ムジンは親指で表面をこすった。
目で見なくても内部がわかった。
炭素の分布が均一でない、粗悪な錬鉄だった。刃の側だけに浸炭を施そうとしたものの、火の温度を一定に保てず、鍛打も粗かった。折り重なった地肌の間には、抜けきらなかったスラグが列をなして残っていた。
それでも、長く使われた品だった。
刃の内側には、繰り返し研いだ跡が残っていた。軟らかな鉄に何度も刃をつけ直しながら、硬い草や穀物を刈ったのだろう。
「道具ではあったんだな」
腕は未熟でも、使う者を思った跡はあった。
カン・ムジンは鎌の欠片を握り、最も薄い先端の地肌を寄せ集めた。錆に奪われた鉄は戻らなかったが、残った金属は一粒ずつ位置を変え、開いた隙間を狭めていった。
こめかみが脈打った。彼はすぐに力を抜き、石で刃をこすってから背を押した。
ぱきっ。
予想した場所にひびが入った。地肌を動かせても、熱処理や焼き入れまで代わりにできるわけではなかった。カン・ムジンは割れた断面を確かめ、鎌の欠片をポケットに入れた。
「ただで、とはいかないか」
むしろ安心した。鉄の状態を読む力が備わっても、使い物になる品を作るには、やはり火と槌、職人の判断が必要だった。
カン・ムジンは折れた鎌の欠片を作業着の腰ポケットに入れた。まだ使い道は残っていた。鉤にも、小刀の芯材にもなる。炭素量が少なく刃に使えないなら、釘や留め金にすればよかった。
彼は古木の向こうの金属も確かめた。
落ち葉の下からは、黒く変色した硬貨一枚と鉄製のバックル二つが出てきた。
硬貨には見たことのない文様が刻まれていた。片面には塔のような建物、もう片面には角のある獣が浮き彫りにされ、縁を囲む記号はどこの国の文字にも似ていなかった。
銅と錫を混ぜた青銅だった。錫の割合が高く、硬いが衝撃には弱かった。縁には、誰かが歯で噛んだ跡まで残っていた。
バックルの形も見慣れなかった。小さな突起と二重の掛け金を備えた手作りの品だったが、カン・ムジンの知るどの地域の様式でもなかった。
彼は枝の間の空を見上げた。
青い空と日の光は見慣れたものだった。それ以外はわからないものばかりだった。火災現場から誰かが自分を運んだと考えるには、体と作業着の状態が説明できなかった。
最後に聞いた声が記憶に残っていた。
鉄は火の中では死なぬ。
鉄の祝福を授ける。
カン・ムジンは硬貨をポケットに入れた。
「鍛え直すと言っていたが」
死んだ人間を見知らぬ土地に放り出すことが、その言葉の意味なら、あまり親切なやり口ではなかった。説明も、地図も、一口の水もなかった。
それでも、生きていた。
両手もついていた。
鉄もあった。
始めるには十分だった。
カン・ムジンは水音のする方へ歩いた。地中の鉱脈と近くの鉄片の感覚が一度に押し寄せてきたため、感覚を足元から三歩以内に絞った。頭を押さえつけていた圧迫感が薄れた。
浅い小川で喉を潤していたとき、左手の森の道で金属が規則的に揺れた。鉄の輪をはめた車輪が二つ、手綱の環が四つ、小さな鍋と折れた農具。誰かがこちらへ向かっていた。
カン・ムジンには、隠れる場所より先に、手に持つ道具が必要だった。彼はバックルの疲労亀裂に沿って掛け金を外して錐にし、まっすぐな枝の先には鎌の欠片を鉤のように縛りつけた。熱していない鉄を無理に伸ばさず、すでに弱くなっている線だけを断ったので、今度は頭が脈打つこともなかった。
最後に、鎌の茎に近いところへ、二度折れ曲がる線と、その中央の短い一画を刻んだ。折れ曲がる線は槌の頭と柄を、中央の短い一画はその下の金床を形作っていた。のちに人々が小さな槌の刻印、あるいは槌と金床の印と呼ぶことになる、生涯、自分の品に刻んできた図案だった。
車輪の音が曲がり角一つ先まで近づいてきた。カン・ムジンは仕上がった杖をつき、道の方へ体を向けた。
金属の響きは小川沿いの轍と重なり、風には濡れた薪と穀物を煮炊きする匂いが乗っていた。カン・ムジンは鎌の欠片をつけた杖を低く持ち、道の脇へ退いて、何も持っていない手を見せた。
やがて古びた荷車が、曲がりくねった道の向こうから現れた。黄色く褪せた毛の獣が一頭、荷車を引いていた。馬に似ていたが、額には短くずんぐりした角が生えていた。
荷車を操っていた男が彼を見つけた。
男は手綱を引き、腰の短い刀に手を置いた。隣に座っていた少年は木箱を抱きしめた。
男が聞き取れない言葉で問いかけた。
カン・ムジンは答えられなかった。
言葉はわからなくても、警戒していることは読み取れた。男の手は刀の柄を握っていたが、抜きはしなかった。鞘の中の鉄は刃こぼれし、茎と柄の間には赤錆が深く広がっていた。
あの状態で力をかければ、折れる可能性が高かった。
カン・ムジンは杖を地面に置いた。焼けた跡もなく無傷の作業着姿は、男の目にも見慣れないものと映っているようだった。彼は両手を広げて見せてから、錆びた鎌の欠片を指さした。
続いて荷車の後ろに積まれた折れた鍬とひびの入った鍋を順に指し、右手で槌を握る真似をして、二度振り下ろした。
「カン。カン」
少年が目を見開いた。
男はカン・ムジンの作業着と、杖に縛りつけられた鎌の欠片を交互に見た。小さな刻印の上で視線がしばらく止まると、刀の柄を握っていた手が緩んだ。
男が短く何かを言い、荷車の後方を指さした。
土の道の向こうでは、数筋の煙が木々の上へ立ち上っていた。
村だった。
カン・ムジンは杖を拾い上げた。
言葉は通じなかった。持ち金も見知らぬ硬貨一枚だけで、それがここで使われるものかどうかさえわからなかった。
だが、荷車には折れた鍬があった。
ひびの入った鍋もあった。
そして森の向こうのどこかには、火と槌があるはずだった。
カン・ムジンは男に頭を下げ、荷車の後をついていった。
そのとき、村の方から風に乗って、無数の鉄の感覚が押し寄せてきた。
釘、鎌、刀、鍋、蝶番。
その中の一つが、ひときわ荒々しく響いていた。
ひびの入った金床だった。
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